(2) ぎおん柏崎まつり



柏崎の花火大会は、どのようにして実施しているのでしょう。

豆知識
尺玉は、直径が約30cm、開いた時の花火の大きさ(直径)は、250〜300メートルになります。
この開いた時の直径と同じだけ上空に打ち上げられています。そして、お客さんにはこれと同じ距離だけ離れて見てもらっています。
こうしたルールは、楽しい花火大会で悲惨な事故が起こらないように、安全空域といって、花火による危険をさけるために定められているものです。
海上で大輪を咲かせる三尺玉は、600メートル打ち上げて直径600メ
ートルに開くことから、600メートル離れて見てもらうために、西防波堤で打ち上げています。
ちなみに花火の内容によっても違いますが、三尺玉の重さは約200キログラム、打ち上げに使う筒の長さは4メートルにもなります。
花火職人さんの話

柏崎の花火大会で大切にしていることは、海というロケーションを最大限に利用して生かすことです。柏崎ほど打上範囲の広い会場はほかにありません。柏崎の花火は、柏崎だからできるんですよ。この海の広さを活かすため、ワイドに打ち上げる花火を中心に構成しています。
もう一つは、花火というアートを見てもらうお客さんを一番のメインに置くということ。8割は去年と同じことをやる。あとの2割をその人にもまた違う発見をしてもらうために変えるんですよ。全国各地から来た花火のマニアが柏崎の花火を見て、帰ってから、柏崎の花火はすごいって話す。そうやって柏崎の魅力が全国・未来へと広まっていってほしいですね。
柏崎のように、あれだけのスペースを使った花火大会は日本中どこに行ったってないですよ。だから、あの花火を見たかったら柏崎に来なさいって言うんです。
そのくらいの強い信念をもっているからこそ、花火大会がいつも、人の心をとらえるのだと思います。
打ち上げ花火をアナウンスする人の話

打ち上げる花火に、赤ちゃんの成長を願ってという個人の方や、今後ともよろしくといった企業さんなど、みなさんがそれぞれの思いで打ち上げていますので、そうした気持ちを思い浮かべながら読み上げています。
ライブでは、ファンファーレが鳴り響き派手なイメージがありますが、盛り上げたいという気持ちが一人だけはしゃいでいるようにならないよう配慮しています。
また、雨の中の花火大会でのアナウンスなどは、会場の空気がダイレクトに伝わってきますから、一言一言を丁寧に緊張感をもっていないといけませんね。
花火を見た県外参加者の声
「尺玉300連発を見ていたら自然と涙があふれてきました。」
「尺玉100発一斉打ちの大迫力に驚きました。」
「やっぱり海で見る柏崎の花火は最高です。また必ず見に来ます。」
「令和2(2020)年は新型コロナウイルス感染症の関係で中止となり、とても残念です。来年は開催できることを願い、楽しみにしています。」
*花火大会後にたくさんのお手紙をいただきます。
ぎおん柏崎まつり
7月24日 |
・マーチングパレード ・民謡街頭流し |
7月25日 | ・たる仁和賀パレード |
7月26日 | ・海の大花火大会 |
打ち上げ当日の流れ
16:00 |
有料観覧席開場 柏崎港前交通規制開始 |
17:00 | 会場周辺交通規制開始 |
19:30〜21:10 | 花火打ち上げ |
21:10〜22:30 | 後片付け |

柏崎の海の大花火大会はどのようにして、行われているのでしょう。



Tシャツデザイナーの話

日本海最大級の花火大会を竜宮城から乙姫様もかけ付けて一緒に見ているイメージでデザインしました。「海の大花火」の文字の形は花火のスピード感を意識したデザインです。派手で、カッコいい柏崎の花火大会のイメージが伝わるように願いを込めました。
バックは、海中花火とワイドスターマインをミックスして「7.26」は、花火のもつ一瞬のスピード感とキラメキを表し、「KASHIWAZAKI」の文字は、観覧席にいる人々のにぎわいや、人々がみんなで協力して花火大会をつくっているようすをイメージしました。


情報発信担当の人の話

市の広報誌、市のホームページ等で有料観覧席の紹介や、ぎおん柏崎まつりに関する情報をお知らせしています。その他、海の大花火大会公式ガイドブックの作成、各種観光情報誌への情報提供などを行っています。令和2(2020)年の花火大会は中止になりましたが、首都圏のJR駅に尺玉100発一斉打ち上げの特大ポスターやデジタルサイネージを掲載し、PRを行いました。特に話題なのはBSテレビによる生中継で、放送後に問い合わせが多く寄せられます。

海の大花火大会会場の様子




会場設営担当の人の話

会場の設営は市内の電気会社が協力して担当します。花火大会が終了したあとから反省点をもとに改善点を検討し、次の年の計画を作成します。6月下旬ころから本格的に準備を進めます。
有料観覧席の準備では、砂浜の地ならしから始まり、客席等の設置、看板の設置等、たくさんの準備が必要です。天候によっては開場時間の寸前まで準備が続くことがあります。花火会場の運営は、総合案内所と本部席での受付対応、有料観覧席内のお客さま対応に分かれて準備します。会場の体制は全国でもトップレベルであるという自信があります。
交通担当の人の話

交通整理は、柏崎警察署の協力と、警備会社のわたしたちが行っています。
会場周辺の100名以上の人員によって警備等を実施します。また、海上保安署と漁協の協力による海上警備で、海の安全確保も行います。事故や体調不良等については消防士が緊急出動できる体制が整っています。
シャトルバス、駐車場情報、パーク&レールライドの運営は、市の職員、商工会議所の職員、市内事業者が協力して行っています。