(2) 野菜・くだものづくりの仕事

新道のかき栽培さいばい

新道の柿の生産せいさん様子ようすについて調しらべてみましょう。

新道の柿団地

新道地区には、かき栽培団地さいばいだんちがあります。1958(昭和33)年から収穫しゅうかくが始まりました。新道柿栽培組合さいばいくみあいを作り、収穫した柿を組合員みんなで協力して出荷しゅっかしています。

新道柿栽培組合の組合長さんのお話

新道では1951(昭和26)年に山林さんりんをかいこんして柿の木をえました。戦争せんそうであれた山林を復活ふっかつさせたいというねがいからでした。
それから大切に木を育ててきました。
現在げんざい、柿の木がやく2100本、組合員くみあいいんは71人となっています。「土づくり、木づくり、人づくり」を合言葉あいことばにおいしい柿を作ろうとがんばっています。
2007(平成19)年からは「柿うどん」や「柿おかし」など、新製品しんせいひん開発かいはつにもとりくんでいます。お正月には、がきなども売りに出しています。また、「樹上脱渋じゅじょうだつじゅう」という手法しゅほうをとり、渋柿しぶがきあまくして収穫しゅうかくをするという工夫くふうをはじめました。
柿はその年の天候てんこうにより、収穫量しゅうかくりょうが大きく変わるのがなやみです。少ない年は50トンにとどまります。2014(平成26)年は82トンの収穫でした。
また、他の農業と同じく、働く人が高齢化こうれいかし、少なくなってきていることも心配です。

せんかの様子ようす
樹上脱渋じゅじょうだつじゅう
樹上脱渋じゅじょうだつじゅう」とは、柿が青いうちにアルコールの入ったビニール袋でつつみ、2日間かけてしぶをぬく作業さぎょうです。