(3) 柏崎の発展はってんにつくした人たち

⑥ 女性の教育の向上につくした三宮さんぐ茂子しげこ

三宮茂子
三宮茂子
(1848~1935)

三宮茂子は、西本町にしほんちょうに生まれました。小さいころから手先が器用きようだったこともあり、1865年、17さいの若さで「裁縫指南所さいほうしなんじょ」をつくりました。裁縫が男子の仕事だった時代に、裁縫を通して女子の生活の自立じりつをめざしたのでした。
茂子は裁縫を中心に教え、生活に必要な知識ちしき礼儀作法れいぎさほうも大切にしました。茂子の教え方が評価ひょうかされ、多くの女子が茂子の学校に通いました。柏崎中学校(今の柏崎高校)ができるまで男子は新潟や長岡で勉強していた時代に、女子は茂子の学校のおかげで、この柏崎で高い教育を受けることができたのでした。

茂子の裁縫授業の様子(大正4年2階教室)
茂子の裁縫授業の様子(大正4年2階教室)
茂子さんのもとで、多くの女子が裁縫を学んでいったのよ。