(4) 柏崎の発展はってんにつくした人たち

⑥ 女性の教育の向上につくした三宮さんぐ茂子しげこ

三宮茂子
三宮茂子
(1848~1935)

三宮茂子は、西本町に生まれました。小さいころから手先が器用きようだったこともあり、明治2(1865)年、17才の若さで「裁縫指南所さいほうしなんじょ」をつくりました。裁縫が男子の仕事だった時代に、裁縫を通して女子の生活の自立をめざしたのでした。茂子は裁縫を中心に教え、生活に必要ひつよう知識ちしき礼儀作法れいぎさほうも大切にしました。茂子の教え方が評価ひょうかされ、多くの女子が茂子の学校に通いました。柏崎中学校(今の柏崎高校)ができるまで男子は新潟にいがた長岡ながおかで勉強していた時代に、女子は茂子の学校のおかげで、この柏崎でしつの高い教育を受けることができたのでした。

茂子の裁縫授業の様子(大正4年2階教室)
茂子の裁縫授業の様子(大正4(1915)年 2階教室)